大事な歯を失う前に
虫歯に並ぶ身近なお口の病気、歯周病。悪化すれば歯が抜け落ちてしまうこともある恐ろしい病気です。そんな歯周病は、日本人が歯を失う原因の第1位に挙げられている日本の国民病。気づかないうちに自分もかかっていた……、ということも珍しくないのです。
歯周病治療で大切なのは、できるだけ早く適切な対処をとり進行を食い止めること。歯ぐきの腫れや出血といった症状が見られたら、すぐに千葉県柏市・柏の葉キャンパスのヨークマート内にある歯医者「とよふた歯科」までご相談ください。
歯周病とは
歯周病は、プラーク(歯垢)に棲みつく歯周病菌が出す毒素によって、歯を支える顎の骨や歯ぐきが徐々に溶かされていく病気です。悪化すれば歯は支えを失いグラつきはじめ、それを放置すれば最後には抜け落ちてしまいます。
歯周病から大切な歯を守るには、早期発見・早期治療はもちろん、毎日正しい歯みがきを続けて予防に励むことが大切です。日本人に多く蔓延しているという事実を理解し、セルフケアと併せて定期検診でプロケアを受ける習慣をつくりましょう。
歯周病の検査方法
当院では進行段階に合わせた歯周病治療を行うために、以下の方法で検査を行っています。
歯周ポケット検査 | 歯の動揺度検査 | レントゲン検査 |
---|---|---|
「プローブ」というものさし状の器具を使い、歯周ポケットの深さを測定します。深さが深いほど、歯周病が進行していることがわかります。 | 歯をピンセットのような器具でつまんで動かし、どれだけ揺れるか調べます。大きく揺れるほど、歯周病が悪化していることがわかります。 | レントゲンによって、顎の骨の密度を調べます。骨の影が薄く写っているほど、骨の溶解が進んでいることがわかります。 |
歯周病の治療法
スケーリング
比較的軽度の歯周病に行う治療です。ふだんの歯みがきでは落とし切れない、歯と歯、歯と歯ぐきの間のプラークや歯石を、スケーラーという器具を使って取り除きます。
ルートプレーニング
軽度~中等度の歯周病に対して行う治療です。歯周ポケットの中に入り込んだ、スケーリングでも落とせないプラークや歯石を、特殊な器具を使って取り除きます。
歯周ポケット掻破(そうは)術
軽度~中等度の歯周病に対して行う治療です。局所麻酔を施したうえで、歯周ポケットの奥に入り込んだプラークや歯石、また感染した歯肉組織を取り除きます。
フラップ手術
中等度~重度の歯周病に対して行う治療です。麻酔を施したうえで歯ぐきを切開して歯根を露出させ、歯根の先にまでこびりついたプラークや歯石、また感染した歯肉組織を取り除きます。最後に歯ぐきを縫合します。
エムドゲイン法(歯周組織再生療法)
重度の歯周病に対し行う治療です。歯周病の悪化により失われてしまった、顎の骨や歯肉、歯根膜などの歯周組織を再生させます。再生させたい部分に「エムドゲインゲル」という特殊な薬を入れてスペースを確保し、再生を促します。